第二十九回メールマガジン(2024年2月29日発行)
●●●目次●●●
1.ご挨拶
2.カロリメトリック式レーザパワーメータ
3.Laser World of Photonics China 2024
4.弊社移転のお知らせ
1. ご挨拶
2024年が始まり、もう2ヶ月が経ちました。
年始の能登半島地震により被害にあわれましたすべての皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災にあわれたすべての皆様が、一日も早く普段の生活に戻れますことを心よりお祈り申し上げます。
弊社でもできる限りの支援をさせていただきます。
今回は技術情報があまりなく申し訳ありませんが、最後までお読みいただけますと幸いでございます。
2. カロリメトリック式レーザパワーメータ
第27回のメールマガジンでもお話しさせていただいた話題ですがもう少しお話しさせていただきます。
レーザを使われている皆様にとりまして、パワーメータでの計測結果は非常に重要なものと思います。
実験前の条件確認のため、製造前の点検として、トラブルシューティングのためなど、様々な用途があります。
どの用途においても、正しい計測結果は非常に重要です。
さて、パワーメータの精度とは何でしょうか?
皆様はカタログに書かれている「精度」内で計測ができているでしょうか?
カタログに書かれている「精度」はある一定条件下においての測定精度です。
実際にはリニアリティ、波長による誤差、受光部への照射ビームプロファイル、照射位置、照射ビーム径、偏光など、様々な要因により測定エラーが発生します。
サーモパイル式のパワーメータに利用されている熱電対から出力される電流(これをパワーに換算している)は、レーザ照射の位置によりばらつきがあります。
ゆえに、ビームプロファイルであったり、照射ビーム径によっても測定誤差が出ます。(詳しくは第27回メールマガジンをご参照)
また、低いとはいえ、サーモパイル式パワーメータには波長による誤差、偏光による誤差がありますし、校正しているパワーから外れたパワーでの計測では最大限の精度を担保できません。
ドイツのPRIMES社が20年以上もカロリメトリック方式にこだわりを持っている理由は、これらに依存しない計測ができるからです。
水や金属の物性を利用したカロリメトリック方式は、高精度、高繰り返し精度をもち、かつ、壊れにくいという特性を持っています。
更に最近のCubeやPMMといったパルス照射タイプのカロリメトリック式パワーメータは、短い照射時間で計測が行われるため、何よりも測定が速く、かつ測定値が長期的に変化しにくいといった特性も持っています。
※CubeやPMMはパルスレーザの計測を行うものではありません。CWレーザをパルス照射して計測するものです。
日ごろの営業活動でお客様のラボなどに入れていただきますと、サーモパイル式パワーメータをよく目にします。
地道な営業活動により、少しずつカロリメトリック式パワーメータが普及し始めていますが、私の感覚的には国内の8⁻9割のお客様はサーモパイル方式のパワーメータでパワー計測を行っています。
このメルマガをご覧になり、次回パワーメータの買い替え、買い足しをご検討される方、是非一度この安定した計測をご実感いただきたいと思っております。
デモ機をもってお伺いしますので、是非お声をおかけください。
3. Laser World of Photonics China 2024
3月20日~24日に上海で開催されますLaser World of Photonics Chinaに行ってまいります。
前回のLaser World of Photonics Munichでは、想定以上に多くの方々からたくさんの宿題(難題)をいただき、会社都合やお仕事上の都合で行くことはできないものの、多くの方々が海外の動向を気にされているということがわかりました。
もちろん今回も調査代行してまいりたいと思います。
ご希望の方は以下のフォームより依頼をお待ちしております。
4. 弊社移転のお知らせ
3月15日(金)に以下住所へ移転することとなりました。
移転を機に、社員一同、心機一転よりいっそう業務に励み、これまで以上、皆様のお喜びに役立つ所存です。
〒330-0064
埼玉県さいたま市浦和区岸町6-1-2 小池ビル4F
※電話番号、FAX番号に変更はございません。
5. 編集後記
毎回、この編集後記に「忙しい」といった言葉(泣き言)が入っておりましたが、最近、「奈良さん忙しそうだし、安いものだから他で買っちゃったよ」というお話をされたお客様がいらっしゃいました。
営業マンとして情けなく、不徳の致すところです!
私の「忙しい」は「嬉しい」ですので、弊社にお声をかけられることを躊躇わないよう、お願いします!
4月からは新しいメンバーが増える予定です。
より一層の顧客満足を目指して頑張ります。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。