最近、モード可変機能が付いたファイバーレーザとかディスクレーザが出てるよね。
はい。これらのレーザは、光ファイバの中に光が通る道(コア)が2つ以上あり、それぞれを通る光の量を調整することで、ニアフィールドのビームプロファイルを変えています。
難しそうな技術だけど、それって何のためなの?
モード可変レーザは、溶融池の寿命を延ばすことで、溶融池からのガス抜けが良くなるようにするという効果があります。
そんな技術があるんだね!
でも、この間普通のファイバーレーザ買ったばかりで・・・モード可変レーザも欲しいけど、上司が納得しないだろうな・・・
ご安心ください。
可変ビームプロファイル加工ヘッドは、普通のファイバ―レーザをモード可変レーザのようなプロファイルに変換できる加工ヘッドです!
可変ビームプロファイル加工ヘッドはビームシェーピング機能付きのレーザ加工ヘッドです。独自のビームシェーピング機能により、シングルモード、マルチモード問わず、入射するビームを高効率でビームシェーピングすることが可能です。
従来のDoEやフィールドマッパーはある決まったビームプロファイル生成しかできませんでしたが、本製品は独自のビームシェーピング技術によりビームプロファイルを可変することができます。
QBH、QDコネクタ対応。レンズの焦点距離等はご相談ください。
以下に可変ビームプロファイル加工ヘッドの計測実験結果をご案内します。
項目 |
条件 |
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ファイバレーザのコア径
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200um |
レーザの広がり角
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0.12rad(全角、1/e2) |
コリメータレンズの焦点距離
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120mm |
集光レンズの焦点距離
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120mm |
測定プレーン |
Plane 10(ビームウェスト) Plane 13(3.7mmインフォーカス) Plane 7(3.7mmアウトフォーカス) |
0: 入射ビームの100%がビームウエスト位置(Plane10)に集光されたパターン(通常の集光)
30: 入射ビームのうち67%がPlane10に、残り16.5%ずつがPlane13とPlane7に集光されたパターン
60: 入射ビームが3等分され、Plane13、Plane10、Plane7に集光されたパターン(3分岐等分)
75: 入射ビームのうち33%がPlane10に、残り33.5%ずつがPlane13とPlane7に集光されたパターン
90: 入射ビームの50%がPlane13に、もう一方がPlane7に集光されたパターン(2分岐等分)
項目 | 仕様 | ||||
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集光スポット数 | 3 | ||||
焦点距離 | 100mm | 150mm | 200mm | 250mm | 345mm |
焦点間距離 | 2.6-2.6mm | 5.8-5.8mm | 10.4-10.4mm | 16.3-16.3mm | 31.1-31.1mm |
レーザ | シングルモード、マルチモード(M2問わず) | ||||
CWまたはパルス | |||||
最大推奨パワー | 6kW(動作確認済みの出力) | ||||
50mJ/cm2, 5ns | |||||
波長 | 1020-1100nm | ||||
透過率 | 98%以上 | ||||
コネクタ | QBH | ||||
冷却 | 水冷 |