第二十回メールマガジン(2021年5月21日発行)
●●●目次●●●
1. ご挨拶
2. ウォータージェットレーザ加工
3. 微細周期構造レーザ加工オンラインデモについて
4. 編集後記
1. ご挨拶
コロナ禍において、皆様を直接訪問してのの情報発信が難しくなってきたということを理由に、メールマガジンを始めたのが、昨年の4月のことでした。
あれから1年、ついに第20回を迎えました。
当初は10回目くらいまで頑張ればコロナも落ち着いて、また以前の走り回る営業ができると思っていたのですが・・・。
本当に難しい問題に直面しているのだと感じる毎日です。
さて、先日は12回目のウェビナーとして、微細周期構造パターニング技術についてご紹介のお時間をいただきました。
今回もたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。
また色々と企画していきたいと思います。
2. ウォータージェットレーザ加工
一般的なのレーザ加工では、空間を伝搬している光をレンズによりワーク上に集光させます。
集光点はレーザスポットが小さいですが、そこから光軸方向にずれると、レーザスポットが大きくなります。(デフォーカスされる)
つまり、ワークを光軸方向に動かすとワーク上のスポットサイズが異なるため、結果としてパワー密度が変わり、加工品質も変わってきます。
ウォータージェットレーザ加工では、直径30m~80um程度の人間の髪の毛よりも細いウォータージェットの中をレーザ光が伝搬し、ワークまで導光されます。
そのため、光軸方向に安定した太さのレーザ光を得ることができ、様々なメリットが得られます。
ウォータージェットレーザ加工のメリットは?
- バリフリーの高品質レーザ切断
- 熱影響の少ないレーザ加工
- フォーカス位置の調整不要
- 高アスペクト比加工
- 広いプロセスウインドウ
- キャビティ内の加工
- 傾斜面の加工
- EDMのような高品質な加工
- ツール費なし、低ランニングコスト
- 容易なセッティング
どんな材料が加工が得意なの?
- アルミニウム合金
- 窒化アルミニウム
- B4C
- CFRP
- GdBCO
- ニッケル合金
- インコネル
- ニッケルチタン
- シリコン
- シリコンカーバイド
- 窒化シリコン
- 窒化チタン
- タングステンカーバイド
- ジルコニア
- 鋼合金
他の加工技術と比較して何がメリットなの?
比較される加工技術は、「ワイヤー放電加工」「ウォータージェット加工」「ノーマルレーザ加工」です。
ワイヤー放電加工の場合、装置の電極と加工対象の間で発生するアーク放電により対象加工物を除去します。
ウォータージェットレーザ加工と比較したときのデメリットは、放電を利用するため、対象物が導電性の材料である必要があること、スタート穴が必要であること、熱影響が出てしまうことが挙げられます。
ウォータージェット加工はウォータージェットの噴射で除去加工を行います。この加工ではワークに大きな力が加わってしまうため、チッピングが出やすいこと、カーフ幅が広くなってしまうこと、ノズルが摩耗しやすいことなどの欠点があります。
ノーマルレーザ加工の場合はフォーカス位置の調整が必要なこと、テーパー加工になってしまうこと、プロセスウインドウが比較的狭いこと、熱影響、材料の変形、コンタミなどの問題が挙げられます。
ウォータージェットレーザ加工ではこれら問題がありません。
他社のウォータージェットレーザ加工と比較すると?
従来のウォータージェットレーザ加工はグリーンレーザを使用したものが主流でした。
グリーンレーザは近赤外のレーザの波長変換で得られますが、結晶の耐性、変換効率などの理由からハイパワー化が難しいという問題点があります。
当社のウォータージェットレーザ加工はキロワットクラスの近赤外ファイバレーザで使用することができ、これまで加工ができなかった厚い材料の加工も可能となります。
また、エアジェット技術にも独自の技術が搭載されています。
エアジェットにより、加工点付近の水の堆積を防ぎ、またエアジェットがウォータージェットを保護することにより、安定した加工が可能となります。
詳しくはこちらをご参照ください
※動画を沢山用意しています。
3. 微細周期構造レーザ加工オンラインデモ
先日微細周期構造レーザ加工のオンラインデモを開催させていただきました。
幅広いたくさんのお客様にご参加いただき、その後もメールでたくさんのご質問を頂戴しております。
ありがとうございました。
この技術は今後のレーザ加工技術の注目の一つになると感じました。
もっと多くの方にこの技術をお伝えさせていただきたいと考えております。
そこで、前回ご参加いただけなかった方、またはご参加されたけど、もっと深く内容を理解したいという方へ別途お時間を設けさせていただき、当日Fraunhoferの研究者がつかった資料をベースにプレゼンテーションをさせていただきたいと思います。
以下フォームにご記入いただき、送信していただいた方には弊社よりご連絡差し上げ、お打ち合わせの日程をご相談させていただきます。
みなさまからのお問い合わせをお待ちしております。
個別プレゼンのご依頼はこちらから
4. 編集後記
だいぶバタバタしており、前回の配信から1ヶ月が経過してしまいました。
前期はコロナの影響が数字に現れることなく終了しましたが、今期に入り、案件がだいぶ減っていると感じております(忙しいのに。。。)
展示会もなかなか厳しいと聞いていますし、訪問営業も難しい状況ですが、滅気ずにメルマガ、ウェビナー等での情報発信に努めていきたいと思います。
引き続き応援いただければ幸いです。(レンズ一枚からでも承りますので、何でもお気軽にご相談ください!)
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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