第三十回メールマガジン(2024年5月15日発行)
●●●目次●●●
1.ご挨拶
2.Laser World of Photonics Chinaのレポート
3.レーザ保護メガネキャンペーンのお知らせ
4.編集後記
1. ご挨拶
3月に上海で開催されましたLaser World of Photonics Chinaに行ってまいりました。
今回はその報告をメインに情報展開させていただきたいと思います。
都合により、このメールマガジンではすべての情報をお出しすることは控えさせていただきますが、レポートを作成しましたのでご希望者の方(大変に申し訳ありませんが、同業者の方はお断りさせていただく場合がございます)にお送りさせていただきたく思います。
それでは今回も最後までお読みいただければ幸いです。
2. Laser World of Photonicsのレポート
Laser World of Photonics China(LWOP China)は上海で開催される光技術に特化した展示会です。
上海の中心地から電車で30分程度のところにあるShanghai New International Expo Centreで行われ、レーザ関連製品のPRのため中国を中心とした多くの企業が参加しています。
個人的にはミュンヘンは欧州、欧米のレーザ機器メーカ中心の調査、上海は中国中心の安価な製品の調査と目的を切り分けています。
以下今回収集した情報をご報告します。
読者の中には同業者様もいらっしゃいますので、このメルマガでは内容を絞ってのご報告とさせていただきます。
レポート(大したものではありませんが)をご希望の方は以下フォームよりご依頼をいただければ幸いです。
注)内容は私の私見によるものです。また私が見た範囲での話となりますので、その点につきましては予めご了承ください。
今回の感想
昨年ミュンヘンの展示会で中国メーカの勢いのようなものを感じていましたが、今回は彼らのホームグラウンドということもあり、ものすごいものを感じさせられました。
既に欧州や欧米のメーカが販売しているものが、中国メーカでも販売されており、それがものすごく安価であること、レーザの高出力化という観点からは中国メーカが少し抜け出した感じを受けました。
レーザ発振器
Raycus社の120kWファイバレーザを展示していたのが最大出力だったと思います。
マルチコアファイバレーザ(リングモードを生成できるレーザ)はたくさんの中国メーカが展示していました。品質等わかりませんが、既に追いついています。
他にも3kWのグリーンレーザであったり、12kWのファイバレーザで空冷タイプなど中国メーカの勢いを感じました。
加工ヘッド
Precitecと中国メーカが120kW用の切断用ヘッドを展示していました。
ミュンヘンの時はレーザ出力が上がっているものの、それに対応した加工ヘッドがなかったのですが、この半年ほどで追いついてきたようです。
他にも中国メーカがオンザフライ溶接の展示をしていたりと、技術格差が埋まってきている印象です。
アプリケーション
溶接、乾燥を中心に自動車関係が多かったと思います。
その中でもバッテリー関係(銅の溶接、アルミの溶接、アルミ+銅、フィルム乾燥)が多い印象です。
ビームシェーパー
この分野でも中国メーカが出ていないか探してみましたが、私がみたところ1社も出ていませんでした。
インプロセスモニタリング
こちらは目新しいものはございませんでした。
個人的にこの技術については数年の停滞があるように感じます。
その他
中国製の光ファイバ加工機(融着機、リコータ、クリーバ)、中国製のパワーメータ、ビームプロファイラがたくさん展示されていました。
中国でレーザメーカが増え続けているので、そういった流れになるとは想定していましたが、それにしても勢いがあります。
3. レーザ保護メガネキャンペーンのお知らせ
レーザ保護メガネのキャンペーンを実施します。
今回は以下製品が対象商品となります。
詳細はキャンペーンチラシをご覧ください。
①ファイバレーザ用
②グリーンレーザ用
③ブルーレーザ用
キャンペーンのお申し込みはこちらから。
編集後記
前回のメルマガでご案内しましたが、3月15日に移転しました。
お近くにお越しの際には是非お声をおかけいただけますと幸いです。
3月末には無事に第8期を終えることができ、4月からは新しいメンバーを加え第9期をスタートさせることができました。
これも日ごろから皆様の温かいご支援のおかげと思っております。
本当にありがとうございます。
第9期のテーマは「挑戦」ということで、新しいことを始めようと考えております。
またこのメルマガでご報告できればと思っております。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。