ビームエキスパンダは入射するレーザのビーム径を広げる役割をする光学部品です。ビーム径を広げることで集光スポットを小さくすることができます。
S-波長板は直線偏光をラジアル偏光、アジマス偏光に、円偏光をボルテックス(渦)に変換する光学素子です。
ARコート無しで1030nmで94%の高い透過率を実現し、高いLIDT(ダメージしきい値)を有しており、高出力超短パルスレーザでのアプリケーションに最適です。
ラジアル偏光とアジマス偏光って何?
ラジアル偏光は、電場ベクトルが光の進行方向に対して放射状(円の中心に向かうような放射)に配置されている状態、アジマス偏光は、電場ベクトルが円周方向に配置されている状態を言います。
わかりにくいと思いますので、以下に図示します。
ナノ秒レーザ(以下図上)、フェムト秒レーザ(以下図下)において以下のダメージ閾値があります。
項目 | 仕様 |
---|---|
ダメージ閾値 |
63.4J/cm2 @ 1064nm, 10ns 2.2J/cm2 @ 1030nm, 212fs |
透過率(ARコート無しの場合) |
94% @ 1030nm 92% @ 515nm, 85% @ 343nm |
波長 |
257 - 4000nm |
サイズ |
Φ15mm |