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レーザ関連製品の専門商社 株式会社プロフィテット

第二十五回メールマガジン

第二十五回メールマガジン(2023年7月7日発行)

●●●目次●●●
1.ご挨拶
2.Laser World of Photonicsのレポート
3.編集後記

 

 

 

1. ご挨拶

先日ミュンヘンで開催されましたLaser World of Photonicsに行ってまいりました。
久しぶりの海外展示会ということで、ここ数年Web上でしか顔を合わせていなかったサプライヤの方々と久しぶりのフェイスToフェイスミーティングができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
都合により、このメールマガジンではすべての情報をお出しすることは控えさせていただきますが、レポートを作成しましたので、ご希望者の方(大変に申し訳ありませんが、同業者の方はお断り
させていただく場合がございます)にお送りさせていただきたく思います。
それでは今回も最後までお読みいいただければ幸いです。

 

 

2.  Laser World of Photonicsのレポート

Laser World of PhotonicsLaser World of Photonics(LWOP)はドイツミュンヘンで2年に1度開催されるレーザに特化した大きな展示会です。
会場はミュンヘンの中央駅から電車で30分ほどにあるMesseで行われ、レーザ関連製品のPRのため、世界中から多くの企業が参加しています。
私が見る限り、日本からの来場者は以前と比べ減っており、すれ違う顔見知りの方々は私同様、商社の方が多いような印象でした。
私たち商社にとっては、ここで収集した情報をお客様にお届けすることが使命なのですが、私個人としましては日本の製造メーカー様も、この場を訪れて世界で起きていることを実際に見ていただくことが日本のレーザ業界の発展につながるのではないかと感じております。
次回に向け、考えていることがございますので、2年後にアナウンスさせていただければと思います。

 

以下今回収集した情報をご報告します。
読者の中には同業者様もいらっしゃいますので、このメルマガでは内容を絞ってのご報告とさせていただきます。
レポート(大したものではありませんが)をご希望の方は以下フォームよりご依頼をいただければ幸いです。
注)内容は私の私見によるものです。また私が見た範囲での話となりますので、その点につきましては予めご了承ください。

 

レポートのご依頼はこちらから

 

今回の感想

久しぶりの参加でしたが、ほとんどが数年前と変わっていないように感じました。
大きな変化としましては、レーザの高出力化が進み、中国メーカーを含むたくさんのレーザメーカーが数十kWのファイバーレーザを紹介していたことくらいだと思います。
しかしながら、高出力化が進んでいるにもかかわらず、光学部品は熱レンズ効果に特化したようなものが出ておらず、この辺は物足りなさを感じます。
インプロセスモニタリングについても、数年前にOCTが出てからは大きな進展がないように思えました。

 

▼レーザ発振器
私が見た限り、IPGの100kWファイバレーザが最大出力でした。
(Cvanが受賞したシングルモード100kWは展示はしておらず、それを使って溶接したサンプルが展示されていました)
ブルーレーザはLaserline社が4kWを発表していたのが最高出力だったと思います。
今回は時間の都合上、パルスレーザはほとんど見ていません。

 

▼加工ヘッド
プレシテックが参考出展で100kW用の加工ヘッドを展示、リリースしたものとしては同社の50kW用が最大でした。
他にこちらもプレシテックですが、PRIMES社と開発したリアルタイムフォーカスシフトモニタをヘッドに搭載し、クローズドループでフォーカス位置制御が可能な加工ヘッドを出展していました。
また、Fraunhofer IWSがスタティックなビームシェーパーを搭載したスキャナを展示していました。
このスキャナは回転非対称のビームをスキャニングする際にビームシェーパーを回転させながらスキャニングを行うことができるという特徴を持っています。

 

▼ビームシェーパー
浜松ホトニクスが最大700Wまで入射可能なLCOSを出展していました。
アパーチャ―が小さいのと、効率が80%くらいであることが欠点になろうかと思いますが、この辺が改善されてもう少し高出力化が進めば非常に強力なツールになるのではないかと感じました。
WOPは超短パルスレーザで石英内部を加工し、それにより石英内部にビームシェーパーやアキシコンレンズを構成した製品を展示していました。高いダメージ閾値を持つことができます。

 

▼アプリケーション
私が知らないだけかもしれませんが、電池のシートを乾燥させるアプリケーションはこれまでなかったもので新鮮でした。
Laserlineは半導体レーザを独自のビームシェーピング技術で最大1.5mまでのトップハットビームにすることができるようです。
TrumpfはVCSELをライン状に配置することでライン状のビームを作ります。

 

▼Innovation Award
産業用レーザシステムのカテゴリでは、Civan、Fusion Bionic、SCANLABの3社が最終選考にノミネートされました。
Civanはもう当社の取扱製品ではございませんが、過去に取り扱いさせていただいており、SCANLABも過去に所属していた会社で取り扱いをしていました。
FusionBionicは現在、弊社が国内総代理店となっており、どこが受賞しても私個人的には嬉しい話でしたが、今回はCivanが受賞しました。
100kWのシングルモードダイナミックビームレーザという製品で厚板を大気中でシングルパスにより負荷溶け込み溶接できるという少々信じがたい製品です。
Civanの開発チーム、おめでとうございます。

 

 

【編集後記】

やはり海外の展示会は楽しいですね。
私は2日間という限られた時間での来場でしたので、ほぼ2日間歩き回ってという感じでした。
革靴にインソールを入れていたのですが、それでも足が棒になるような2日間でした。もちろん2日間とも、頑張った自分へのご褒美(ドイツビール)は忘れずにでしたが。。。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。


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