厚生労働省ではレーザ使用者がレーザ機器を安全に使用するため、レーザ機器の被ばく放出量により分類したクラスごとに様々な措置基準を定めています。
安全クラス | 危険評価 |
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クラス1 | 人体に照射されても安全なレベルの強度、エネルギーのレーザです。 |
クラス1M | 基本的にはクラス1と同じですが、使用者が光学機器を使用した場合、条件により目の障害が出る可能性があります。 |
クラス2 | 目に照射されるとまぶしさのために目を閉じるので、その間(約0.25秒)のレーザ照射では安全ですが、意図的なビーム凝視をすると危険なレーザ製品です。残像による一時的な視力障碍のリスクがあります。 |
クラス2M | 基本的にはクラス2と同じですが、使用者が光学機器を使用した場合、条件により目の障害が出る可能性があります。 |
クラス3R | 直接ビーム内観察による障害がクラス3Bと比較すると少ないですが、意図的に目に露光することは危険とされます。 |
クラス3B | 目への直照射射は危険ですが、拡散光による照射は通常安全とされます。 |
クラス4 | クラス3Bで定義されるレーザの出力を超えるレベルです。直接観測も拡散光の観察も危険です。 |
レーザ加工に使うレーザはクラス4に分類されると思うんだけど、どうやってクラス1として販売するの?
被ばく放出量だけに着目すると、レーザが加工機の外に漏れないようにしっかりと囲いを作ることが重要となります。
でも、囲いから光が漏れていないかどうかを確認するのってどうしたらいいの?
それに使用するのがレーザ被ばく放出クラスチェッカーです。
レーザ被ばく放出クラスチェッカーは、レーザ製品やレーザ管理区域からの被ばく放出(漏れ光)がクラス1の被ばく放出限界を超えていないことを確認するためのツールです。
ソフトウェアはJIS C 6802:2014に基づいた算出方法で被ばく放出の算出を行いますので、専門的な知識がなくても本装置でクラス1の確認が可能となります。
項目 |
仕様 |
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測定波仕様 |
400-1100nm |
測定可能レーザ |
CW、パルス(1kHz以上) |
センサーとPCnインターフェース |
Bluetooth |
装置メーカでない限り、一回測定できればクラス1かどうかを判断できるんだから、そのためにこの製品買うのってコスパ悪いね
はい。そのような方のために、当社ではレーザ被ばく放出クラスチェッカーによる測定サービスを行っています。
どんなアウトプットをしてくれるの?
ご使用環境における被ばく放出限界(AEL)、許容上限値の計算結果、最大測定値、測定能力を考慮した最大記録比をレポートにまとめてご報告いたします。
最大記録比が1以下であれば、測定時の漏れ光強度はクラス1の上限値におさまっていたことを示します。
レーザ被ばく放出クラスチェッカー使用時には必ず適切なレーザ保護メガネを着用してください。