ビームエキスパンダは入射するレーザのビーム径を広げる役割をする光学部品です。ビーム径を広げることで集光スポットを小さくすることができます。
モード可変レーザって流行ってるよね。
具体的にどういった用途に使われてるの?
モード可変レーザは溶接品質を改善するために、加工に適したビーム強度分布を提供するレーザです。複数のコアから出力されるレーザを加工点に結像することで、特殊なビームプロファイルを生成します。
光ファイバのコアがいくつかあって、それぞれに入れるレーザのパワー比率を変えてるのね。
ということは、レーザごと買い換えないといけないわね、とほほ。
ご安心ください。
リングモードジェネレータがあれば、普通のレーザをモード可変レーザのようなビームに変換できますよ!
リングモードジェネレータは、一般的なファイバーレーザ、ディスクレーザを、溶接に適したセンタービーム+リングビームのプロファイルに変換する光学素子です。
この光学素子はシングルモード、マルチモード問わず使用できます。
シングルモードの場合、フィールドマッパーやDoEのようなビームシェーパーでこのようなビームを作ることができますが、マルチモードの場合はその低い空間コヒーレンスによりビームシェーピングができません。リングモードジェネレータであればマルチモードであっても高効率でビームシェーピングができます。
更に、本製品はモード可変機構がついており、モード可変レーザ同様、センタービームとリングビームの比率を調整することが可能です。
リングモードジェネレータを使うと以下のようなプロファイルを得ることができます。
マルチモードレーザのビームシェーパーってすごいよね!
しかもモード可変機能付きビームシェーパーってすごい!
生成されるスポットの数 | 3 | |||||
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スポット間の距離 | 使用するレンズの焦点距離 | 100mm | 150mm | 200mm | 250mm | 345mm |
スポット間の距離 | 2.6-2.6mm | 5.8-5.8mm | 10.4-10.4mm | 16.3-16.3mm | 31.1-31.1mm | |
入射ビーム条件 |
平行光または±5mrad以内広がりを持ったビーム |
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クリアアパチャ | 30mm | |||||
レーザ条件 |
シングルモードまたはマルチモード(M2問わず) |
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波長 | 1020-1100nm カスタム対応可 | |||||
透過率 | >98% | |||||
マウント | M27×1 | |||||
冷却 | 水冷(6-1/8フィッティング) | |||||
サイズ | Φ71×56mmL | |||||
重量 | 0.45kg |