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レーザ関連製品の専門商社 株式会社プロフィテット

第二十六回メールマガジン

第二十六回メールマガジン(2023年10月23日発行)

●●●目次●●●
1.ご挨拶
2.可変ビームプロファイル加工ヘッド
3.熱レンズ効果解決キット 評価貸し出し
4.編集後記

 

 

 

1. ご挨拶

朝晩の冷え込みが激しくなってまいりましたが、季節の移り変わりで体調を崩されたりしていないでしょうか?
さて、先日Photonix 光・レーザ技術展が開催されまして、弊社もブースを構えさせていただきました。
今年は昨年よりもご来場者が少ないように感じましたが、例年通りたくさんの方とお話しでき、私自身大きな刺激となりました。
今回は展示会で取り寄せた面白い製品のご紹介です。
今回も最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

2.  可変ビームプロファイル加工ヘッド

先日のPhotonixにて「ビームシェーピング」という斬新なタイトルで講演させていただきました。
ビームシェーピングの講演はだいぶ前からやってきているのですが、当初はアカデミックな感じの雰囲気だったのが、最近ではエンドユーザ様がご聴講されるようになり、この分野が広がりを見せていると改めて実感しました。
ビームシェーピングには様々な技術がありますが、それぞれの技術は一長一短があり、オールマイティというわけにはいきません。
今回ご紹介する可変ビームプロファイル加工ヘッドもオールマイティではありませんが、ビーム可変できること、シングルモードマルチモード問わず使えることから従来の技術と比較すると非常に使い勝手が良い製品になっているかと思います。

 

▼従来のビームシェーピング技術
従来、ビームシェーピング技術には回折光学素子(DoE)、フィールドマッパー(FM)、ホモジナイザなどがありましたが、DoEやFMは主にシングルモード用、ホモジナイザはマルチモード用です。
しかも、ホモジナイザの場合、ビームサイズが大きくなってしまうというデメリットもあり、溶接などには不向きです。
さらに、これら技術はすべて一つのビームプロファイル生成に特化しており、生成するプロファイルで良い結果が得られなかった場合、新たにビームシェーパーの設計からスタートする必要があります。
従来のビームシェーパーのデメリット

 

▼マルチコアファイバ
最近、レーザメーカでは光ファイバに複数のコアを設け、それぞれのコアからの出射ビームを加工点に結像させることで溶接や切断に最適なビームプロファイルを生成するという新しい試みをしています。
この技術のメリットは、各コアに投入するレーザパワーを変えることにより、様々なプロファイルに切り替えられるというものです。
ただ、高価なレーザ発振器の購入が必要となります。

 

▼コヒーレントビームコンバイニング
コヒーレントビームコンバイニング技術は、無限のビームシェーピングができる夢のようなレーザ発振器です。
これさえあれば、ビームシェーパーを何度も買いなおす必要もありませんし、マルチコアファイバレーザで実現できないようなプロファイルにも挑戦できます。
ただ、こちらも高価なレーザ発振器の購入が必要となります。

 

▼マルチスポット、マルチフォーカス光学系
上述のビームシェーピング技術のデメリット(プロファイルがスタティック、シングルモードやマルチモードに特化、高価なレーザ購入が必要)を解決する手段がマルチスポットマルチフォーカス光学系です。
この光学系の特徴は以下の通りです。

 

・可変ビームシェーピング
・シングルモード、マルチモードどちらにも使える
・低ロス
・アライメントが非常に簡単
・熱レンズ効果フリー
・低価格

 

可変ビームプロファイル加工ヘッド
マルチスポット、マルチフォーカス光学系を取り込んだレーザ加工ヘッドです。一般的なシングルコアのファイバレーザ、ディスクレーザからのビームを加工点で様々なビームプロファイルに変えることができます。

 

可変ビームプロファイル加工ヘッド

 

詳しくはこちら

 

 

3.  熱レンズ効果解決キット 評価貸し出し

第23回のメルマガで熱レンズ効果についていろいろとお話させていただきました。
熱レンズ効果を抑制するためには、合成石英よりもサファイヤよりも理想的な材料がございます。
その理想的な材料を使ってレーザ加工ヘッドを作ってみました。
f=150mmのコリメータとf=150mm(またはf=200mm)の集光レンズを組み合わせた加工ヘッドです。
こちらの評価貸し出しを実施します。是非お問い合わせください。
また、同メールマガジンでご紹介したフォーカストラッカーというフォーカスシフト量の計測装置も現在日本にありますので、ご覧になられたい方はデモにお伺いさせていただきます。

 

ご注意!
フォーカスシフト量は倍率に二乗して大きくなります。
当社の熱レンズ効果抑制加工ヘッドと従来の合成石英の比較をされる場合は、倍率を合わせていただく必要がございますので予めご注意ください。

 

 

 

【編集後記】

前回のメルマガの後、たくさんの方にLWOPレポートのリクエストをいただきました。ありがとうございます。
ここ2か月は、レーザ協会の講演、オートモーティブワールド幕張出展、Photonix出展と続き、今週はオートモーティブワールド名古屋出展で、来週はレーザ協会のセミナーと、マーケティング活動に明け暮れている感じです。
既存顧客の皆様あっての弊社でございますので、通常の営業活動には絶対に支障が出ないよう、頑張ります。
引き続きよろしくお願いします。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。


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