高出力シングルモードCWグリーンファイバレーザ発振器
コヒーレントビームコンバイニング(CBC)技術をベースとした革新的なレーザ発振器です。
CBCは光の位相を制御することでビームを結合する技術です。一般的なファイバコンバイナなどは空間的に光を結合するため、結合するビームが多くなればなるほど、ビーム品質が落ちます。CBC技術はビーム品質劣化なく、レーザを高出力化することが可能です。
なぜグリーンレーザが必要なの?
下図は各種材料の吸収スペクトルです。レーザ溶接や切断などの加工ではレーザ光を材料に吸収させて加工を行うため、吸収率の高い波長を使うことにより、効率的な加工が可能となります。
例えば、下図において銅(Cu)の吸収スペクトルを見ますと、ファイバレーザの基本波である1um帯ではほとんど吸収が起こらないことがわかります。一方でグリーンレーザ(532nm)では吸収が非常に高く、銅の加工に適していることがわかります。グリーンレーザを使うことで、これらこれまでレーザ加工では難しかった材料の加工ができるようになります。
高出力シングルモードCWグリーンファイバレーザ発振器仕様
レーザ仕様 | |
最大出力 | 150W |
設定可能出力範囲 | 10-100% |
出力安定度 | ±1% |
出力変調範囲 | 500kHz |
立ち上がり/下がり時間 | 25ns |
ビーム品質M2 | <1.1 |
オペレーティング・モード | CW, QCW |
波長 | 532±5nm |
偏光 | 直線偏光 |
ビーム径 | 2.9mm |
ビーム広がり角 | <0.3mrad |
電気仕様 | |
電圧 | 220V, 単相, 50/60Hz |
最大電力 | 2kW |
冷却水、空気仕様 | |
冷却水圧 | 3気圧 |
冷却水流量 | 20リットル/分 |
冷却水温度 | 20±2℃ |
エア圧 | 6気圧 |
エア流量 | 40リットル/分 |
エア品質 | 0.01um以下のパーティクル |
寸法 | |
光学キャビネット寸法 | 500✕700✕800mm |
光学ヘッド寸法 | 530✕700✕150mm |