マルチフォーカスレンズ
光軸方向に複数の集光スポットを同時に生成するレンズです。調整機構がありスポットの数やパワーバランスの調整が可能です。
集光レンズタイプ(左写真)とコリメータタイプがあります。
レーザ溶接や切断に最適です。光軸方向に安定したビームプロファイルを持つことができ、安定した加工結果が得られます。
屈折光学系を採用しておりますので透過率が高く、最大6kWまでのレーザで安定してご使用いただけます。
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マルチフォーカスレンズの種類
マルチフォーカスレンズには集光レンズタイプとコリメータタイプ(左写真)があります。
集光レンズタイプは加工ヘッドの集光レンズとして使用することができます。コリメートビームを入射すると最大4つの集光角でビームを集光し、それぞれの位置にフォーカスします。
コリメートタイプはファイバレーザが接続できるレセプタクルコネクタが付いたモデルで、ファイバから拡散する光を最大4つの平行光(厳密には平行光ではありません)にします。コリメートタイプのマルチフォーカスレンズから出射した光は通常のレンズで集光するだけで複数のスポットビームが得られます。ガルバノスキャナ+fθレンズを使うようなアプリケーションには最適です。
マルチフォーカスレンズのビームプロファイル例
集光レンズタイプ マルチフォーカスレンズ仕様
集光レンズタイプ マルチフォーカスレンズ共通仕様 | |||
クリアアパーチャ |
Φ48mm |
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入射ビーム許容角度 |
±1度 |
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推奨最大パワー※1 |
6kW CW |
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マウント |
M58 x 1(入出射) |
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冷却 |
水冷 6-1/8フィッティング |
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直径 |
90mm |
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長さ |
75mm |
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集光レンズタイプ マルチフォーカスレンズ個別仕様 | |||
モデル |
_3.5-11.1 F200_NIR |
_3.5-11.1 F200_1064 |
_3.5-17.4 F250_NIR |
波長(ARコートの波長) |
920-1100nm |
1020-1100nm |
1020-1100nm |
ΔF(大気中) |
2焦点:3.5mmまたは11.1mm 4焦点:3.8 - 3.5 - 3.8mm |
2焦点:5.4mmまたは17.4mm 4焦点:5.7 - 5.4 - 6.3mm |
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焦点距離 |
約202mm(197-208.5mm) |
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約252mm(243.5-261.6mm) |
ワーキングディスタンス |
158.5-169.6mm |
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205.1-222.5mm |
コリメータタイプ マルチフォーカスレンズ共通仕様 | ||
波長(ARコートの波長) |
920-1100nm |
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入射ビーム許容角度 |
±1度 |
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推奨最大パワー※1 |
6kW CW |
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冷却 |
水冷 6-1/8フィッティング |
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集光レンズタイプ マルチフォーカスレンズ個別仕様 | ||
モデル |
_3.5-11.1 F200_NIR |
_2-6 F100_NIR |
焦点距離 |
約202mm(197-208.5mm) |
約101.5mm(98-104.9mm) |
ΔF(大気中)※2 |
2焦点:3.5mmまたは11.1mm 4焦点:3.8 - 3.5 - 3.8mm |
2焦点:2mmまたは6mm 4焦点:2 - 2 - 2mm |
クリアアパチャ |
48mm |
29mm |
マウント |
入射側: QBHコネクタ※3 出射側:M58×1 外ネジ |
入射側: QBHコネクタ※3 出射側:M47×0.75 外ネジ |
直径 | 90mm | 67mm |
長さ | 288mm※4 | 178mm※4 |
※1: 推奨値です。更に高出力での使用ができるものもございます。
※2: スポット間距離は集光レンズにマルチフォーカスレンズと同じ焦点距離のレンズを使った場合のものです。集光レンズの焦点距離により異なります。
※3: 他のコネクタ対応もします
※4: QBHコネクタ装着時です
マルチフォーカスレンズの新しい使い方
マルチフォーカスレンズを使用すると光軸上に複数の焦点を作ることができます。
いずれかの焦点のプレーンでビームを計測すると、そのプレーンには1つの集光ビームと複数のデフォーカスビームが現れます。(右図ご参照)
このようなビームプロファイルは、スパッターを低減することで非常に有名ですが、これまではこのプロファイルを実現するために高価なマルチコアタイプのレーザ発振器を購入する必要がありました。
マルチフォーカスレンズを使用することで、一般的なシングルコアのファイバーレーザをスパッタレス溶接に適したビームプロファイルにシェーピングすることが可能となります。
更にマルチフォーカスレンズは調整機構があり、各ビームのパワー比率を変化させることができます。
以下は一般的なマルチモードのファイバーレーザとマルチフォーカスレンズにより生成された集光点でのビームプロファイルです。表左のSettingにある角度はマルチフォーカスレンズの設定を示しています。